ピステの父・・・ピステスタッフの父。
かれこれ20年くらいのお付き合いになりますか・・・
お付き合いと言っても、お客様です。60代の人生大ベテランです。
昔から本当にスタッフを気遣い、ピステを気遣う
「ピステの父・スタッフの父」
のような方です。
いつもいつもその方が買い物をして頂く時には、
「本当にこれ買ってもらって使うんですか???」という会話をしながら
それでもお買い物をされます。たぶん、買ってはみたものの使わずにあるものが
お家にはたくさんあるのだろう・・・と思います。
「使わないものを買いなさんな」 と言っても、買われるので困りものです。
しかし、このご常連のお客様 ( I さん)はほんとうに、仏さんのような方です。
自分の損得は抜きにしてでも、近所の子供達をスキーに連れて行ってあげたり、
ピステのスタッフが身体をこわしたり怪我でもしようものなら、「◯◯病院に
行ってみなさい・・・」とか、根っから人の為に生きていらっしゃるような
オーラを感じます。人の喜びが自分の喜びとして感じていらっしゃるので
しょうか。
この I さんのお姉様が先日亡くなられたそうで、大変寂しい思いをして
いらっしゃいました。この場をお借りして、謹んでお悔やみ申し上げます。
葬儀には500名近い参列がおありだったようですが、 I さんのお姉様
なら、納得のいく人数だなぁ・・・とも思いました。
しかし、僕は I さんと接していていつも思う事があります。
いかに自分は気持ちに余裕がなく、今に精一杯で、周囲への配慮の少ない
人間か・・・。店の経営や子育てや家計のやりくりやらで、結局気持ちに
余裕なんてないんですよねぇ。
あと20年も経てば、僕も I さんの年齢になります。その時くらいには、生活に
落ち着きが出て、純粋に人の喜びを自分の喜びに感じられるような、気持ちの
余裕とゆとりが欲しいものです。
I さんが時々店に来て座談をすると、いつも気持ちが優しくなれます。
他人にそんな気持ちを感じてもらえるような人間になれたら、いいなぁ・・・。
20年先の” I さん化” 計画でも立てて、地道にいきたいものです。