ターン中の「X脚」「過度な膝入れ」は本人のせい・・・??
れ滑走中にターンを始めてエッジング操作に入ると、どうしても
「X脚」や「過度な膝入れ」
が出てしまう・・・
というお悩みをお持ちのスキーヤーの皆さんも多いかと思います!!
ブーツフィッターとしての目線で、リフト搭乗中なんかにゲレンデの
スキーヤーの皆さんの滑りを見ていると結構多いのも実際のところ。
「スクールに入ってレッスンを受けたら、膝を入れすぎ!! と、指摘
されるけど自分では、なかなか直せないんです。」・・・とか、
「膝を入れる気はないのに、後でビデオで見たら凄く膝が入って
しまってる。」
などのお悩みの声とともに、ブーツの買い替え相談に来られるお客様が
かなり多いです。
そして、最後に聞かれるのはたいてい同じコメント・・・・・
「過度な膝入れやX脚って、ブーツで直るものなんですか??
自分の努力で直さないといけないんですか??」
というご質問も多いです。
私、感覚人間なので、あくまでも感覚ですが、今までX脚のご相談を
通じてイメージしている部分でいうと、X脚が出るというお悩みの
方の中で、
約 70% ~80% くらいの方 がブーツを履いたときに、踵(かかと)が
ブーツの底面に落ちきらず、少なからず浮き気味に収まっている
ことが原因となっていると感じています。
極端に言えば、つま先側に頼ったエッジングになっている状態。
試しに、ご自身で体感してみたら分かります !!!???
床の上ででも良いので両足の踵を少し浮かせたまま、つま先側で
立って、滑走ポジションをとります。
その状態のまま(踵が浮いたまま)エッジング動作に入ってみて下さい。
ほぼ間違いなく、膝を内側に入れてしまっていると思います。
要するに、ブーツの底面にしっかり踵が接地していない状態で
ブーツを履いて滑走すると、反射的に(意図せずとも)この動きが
出てくるわけです。
つま先側付近に重心がある関係で、余裕のあるシーンや優しい
斜面ではたいてい、前傾過多(上体がツッコミ気味)のポジション
にもなります。
しかし、逆に踵に乗ろうとすると、踵がブーツ内で接地しきれて
いないので、今度は思い切り腰を下げて後傾ポジションで踏ま
ざるを得なくなってきます。
余裕がないシーン(ハイスピードやコブなど)や急斜面などの
厳しい斜面ではたいてい、お尻が落ちて後傾のポジションに
なります。
結論から言うと、X脚でお悩みのスキーヤーの70~80%の原因は、
本人の問題ではなく、X脚にならざるを得ない条件でブーツを
履いている !!
ということです。
スクールに入って来られた生徒さんに、滑りのシルエットだけを
見てつい、「膝を入れすぎですよ!! 」と、指摘してしまう先生も
いらっしゃると思いますが、X脚には、そんな因果関係がある
ということを知っていただけたらと思います。
カントを多少つついてみたところで、大した変化は現れません。
問題の本質を解決しないと、ほぼ、効果はないです。
また、20 ~ 30 % は、筋肉の使い方の癖や、骨格的な部分からの
X脚もあると考えていますが、この場合も、ブーツの条件が良く
なれば、X脚の度合いがゼロにはならないにしても、半減させる
くらいまでは治せると思います。
相性の良いブーツを選んで、足裏をナチュラルに全体をしっかり
接地させて仕上げるフィッティングが理想だと考えています。
滑りの悩みの原因を取り去れば、
まだまだスキーは
上手くなります!!
まだまだスキーが
楽しくなります!!
そして、ハッピーな
スキーライフをお過ごし下さい。