シーズンの締めくくり!! 駒ケ岳BCスキー by 店長Ver.
シーズンオフの締めくくりに相応しいスキーを!!・・・ということで、3年前から
シーズンオフに行き始めた、木曽駒ヶ岳BCスキー。
3年前からとは言え、初回はアイゼンなしでシール登行を前提に行ってはみたものの
雪のコンディションが、シール登行と太めのスキーには向かないシチュエーション
で、途中で断念。去年は、滑走予定前日に現地入りした日に、本日より自然植物
保護のため、スキー滑走禁止!!という最悪のタイミングを味わって、アイゼン登行
による、宝剣岳登頂登山に変更・・・という、目的を果たせないまま3年目を
迎えることになってしまいました。
今回は、私とBC担当スタッフとして勉強&体験強化中の石田君、レンタルK2の
湯浅社長と3名での旅です。
到着後、バスでロープウェイ乗り場まで移動して、ロープウェイで2600m超の
日本一高いところに立つホテル、千畳敷ホテルに向かいます。
ロープウェイを降りると、目の前に3000m級の山々がそびえます。
右端が宝剣岳の頂き。去年、あのてっぺんに登って、角森君とともに、怖すぎて
足が震えていたのを思い出しました。
ロープウェイ降り場、千畳敷カールの入口には駒ケ岳神社のお社がありますが、
初年度2年前のシーズンは雪が多く、5月の20日くらいに行ったのに、御社の屋根の
上よりさらに2-3mの積雪があったことを思うと、改めて今年の雪の少なさを
感じずにはいられません。
夜中の宝剣岳。この日は、星が鮮明には見えなかったのがちょっと残念でしたが、
月明かりに照らされた山と雪景色が浮かび上がっているのは、感動的でした。
前入りして、2600mの千畳敷ホテルに泊まった目的は、高度順応・・・・???
ではなく、この標高でしか味わえない、日中・夜中・夜明け・朝方・・・・
それぞれの山の風情を感じてみたかったからでもあります。
夜明け前、薄明るくなり始めてきたところで、ご来光までの時間を風景写真
をとって風情に浸る、湯浅社長・・・と、その先には・・・
既にスキーをつけた人影が・・・
ズームでとらえると、Pisteもお世話になる、PeakPerformanceライダーで
プロスキーヤーのTYさんのクルー。まだ朝4時半ですが・・・
仕事とはいえ、大変だなぁと関心してしまいました。
朝5時、山陰から、待望のご来光です。辺りはオレンジ色に染まってます。
西側に目を動かすと、だんだんと明るくなってきた南アルプスの山々が見えます。
この画像では、気付かないと思いますが、画像真ん中より右目奥にうっすらと
見えます見えます。富士山が・・・・
富士山です。こうして、ズームで見ると、ひと際高くて大きい山ですねぇ。
朝日を受け始めて、明るくなり始めた宝剣岳。
月も共演。
TYさんチームの姿がはっきり見え始めましたよ。20分経過辺りから、斜度もきつく
なって、シール登行は限界を超えたようで、アイゼンでのハイクアップ中ですね。
山頂まで、もう30分くらいですかねぇ???
下で待機されているのは、カメラマンかな???
このあと、どのラインを滑ったのでしょう???
朝の山の風情を堪能して、僕達も僕達なりの達成感を求めて出発!!
アイゼンつけて、ピッケル持って、スキー担いで・・・・
1時間のアイゼン登行で9割くらいまで登ってきたころ、この男・・・40-50m滑落して
滑り落ちていきました。ピッケルは、石田君のためにある!!ということで、
ピッケル大活躍!!! 止まりました。
二人に遅れて何とか稜線まで到着!!!
湯浅さんは、ハイタッチでお迎え!!
稜線から眼下に見える、千畳敷ホテル&ロープウェイ終点。
あそこから、1時間15分でこの稜線まで辿りつきました。
登った稜線から反対側に目をやると・・・感動です!!!
手前右が木曽駒ヶ岳・右奥が乗鞍岳・左奥が御嶽山。
3000m級が揃い踏みって感じです。他の3000m級の山を同じ高さで、同じ目線で
見ているのも不思議な感覚ですよね。
宝剣岳の頂です。湯浅さん、去年の登頂に思いを馳せる???ですかぁ??
画像を拡大して見てもらうとわかりますが、所々、登り降りのための鎖場があります。
過酷な登頂ですよねぇ。よく去年登ったなぁと、自己満足してしまいます。
よく休んで息を整えてから、足慣らしには良さそうなオープンな斜面を
400-500mくらい滑りました。もっともっと下まで・・・と、欲が出そう
でしたが、滑った分は登らないと行けない世界。ぐっと我慢!! でしたが、
頑張って登ってきた分の楽しさはとても新鮮!! 最高です。
登り返しに備えてシール装着!!。
30分のシール登行で、スタート地点の宝剣岳まで戻ります。
宝剣岳の下まで戻ると、反対側の稜線にはTYさんらしきスキーヤーが、滑走待機中。
もしかして、その下の細いとこ行くの????
待つこと20分・・・撮影準備が整ったようで・・・最も狭いところは幅2m
広いところでも4mほどのところ、斜度的には50°くらいあると思いますが、
行きました!!! さすがプロ!!! 魅せられました。命、張ってましたねぇ。
3人で拍手喝采でした。
残念ながら、カメラの電池がここで終了。
あとは、最後の楽しみ、1本だけの宝剣岳下のランに挑みます。
最初にコースを覗いた時は結構怖いなあ・・・と思っていましたが、TYさんの
滑りに勇気をもらった気がしました。しかも、TYさんのラインから見たら
全然やさしく感じてくるから不思議です。
僕らが滑ったのは、画像の中央部分のエリア。出だしは狭くて40°超えの
斜度ですが、徐々に広くなっているので、何とかなる!!! と、決め込んでいきます。
ワンターン刻むたびに、テンションが上がっていくのが分かります。
スリル感やスピード感、スキーの走り感や抜け出し感、挑戦心みたいなものが
全部入り混じって、ワンターンごとに感動レベルが上がってきます。
何とか転ばずに攻めた感じでクリアした瞬間・・・・
こんなに長い間、スキーをしてきたにも関わらず・・・
「たったの1本」だけなのに!!!
こんなに感動のある、こんなに達成感のある、こんなに充実感に満たされた、
たったの1本・・・は、初めての感動でした。
今までのスキー人生で最高のスキーの楽しさ・・・を体験できたように思いました。
たった1分ほどの滑走のために、半日近い行程を積み上げてのみ体感できる感動!!!
3人ともに充実感に満ち溢れた、最高の笑顔で感動を分かち合えた気がします。
こりゃあ、毎年のスキーの締めくくり行事になりそうな予感です。
石田君オリジナルの報告ブログもお楽しみ下さい。